監督の言葉
この作品を作るにあたって、個人的なひとつの家族の過程を、わたしや、わたしの家族のことを誰も知らない人が観たら、どう思うだろうか。という気持ちは、常に意識して念頭に置いてありました。
とゆうのも、ごく個人的な感情に浸った作品と捉えられる不安があり、何が言いたいの? よかったね。で? と思われてしまったら、それまでになってしまうからです。
けれども、世の中は、社会全体でみても、個々の繋がりや思いの連続で成り立っていると思います。また、その逆に、近いからこそ、明かせられないようなこともあります。
偶然か必然か、たまたま、この家族のもとに生まれたわたしと家族の道のり、過去、現在の記憶と葛藤。それは全ての人の中に眠る幼少の記憶や、誰かとの繋がりと結びつく部分が少なからずあるはずです。
またそれは、いまこの瞬間や未来に繋がっていくものでもあると思います。
この作品が、ごく少数でもいいので、観ている人の心の奥にある、大切な思い出の箱を呼び起こせるような作品になれたら、とても幸いです。
また、ひとつの家族のあり方として、長い人生、いい時もつらいこともあって、そして楽しいこ
ともあるんだなぁと。観てもらえたら嬉しいです。
プロデューサー 浅井一仁
1984年8月16日、神奈川県横浜市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後フリーのディレクターとして活動。cero、どついたるねん、BiS、BiSH、Rev.flom DVL、神聖かまってちゃんなど様々なアーティストのミュージックビデオやCMなどを演出する。本作が初プロデュース作品。現在新作映画を準備中。
撮影・編集・監督:岡本まな プロデューサー:浅井一仁 音楽:ランタンパレード 整音:新井俊平 宣伝美術:大橋祐介(ROTA) 宣伝プロデューサー:花崎愛 五十嵐珠実 通訳:岡本みなみ 協力:松永良平(リズム&ペンシル)Cafe & Bar Roji 富内雄也